
株式会社321
菅本裕子
ファウンダー
Interview
アイドルグループを脱退後、自己プロデュースを開始し「モテクリエイター」という新しい肩書で株式会社KOSを起業。
数年前から、生理やピルなどヘルスケアの情報発信にも注力。ヘルスケアの情報を発信するに至った想いや、従業員の健康に対する考えなどをお聞きしました。
まずは、株式会社321様の事業内容と理念を教えてください。
株式会社321は、ライバーマネジメント事務所です。今は、男女や年齢問わず、1万人以上のライバーが所属しています。 ライバーというと、まだ馴染みがないかもしれませんが、ちゃんと稼ぐことができる、オンライン上の仕事の一つになっていると思います。 私自身が、YouTubeを始めたのは9年ほど前になるのですが、その時は「アイドルやってた子がYouTubeやるなんて終わってるね」と言われる時代でした。 今はそんなことは全くないと思います。 新しい世界、新しい業界というのは、みんな最初は「何それ?」となりがちだと思いますが、この業界を引っ張っていくぞ、という想いで様々な事業を展開しています。 アイドルグループを運営したり、全国発売するライバーの雑誌を作ったり、公式キャラクターを作ったり、テレビCMを打ったり… 業界全体を明るいイメージにしていく、という部分はすごく意識しています。
菅本様ご自身が、SNSで生理やピルについてなど、ヘルスケアについての発信を積極的にされていると思います。 メイクやファッション以外に、このような発信をしようと思った経緯はございますか?
私が育った環境がとても田舎で。(笑) 生理用品買う所は見られてはダメ、とか、ピルを飲んだらイメージが悪くなる、とか、婦人科に行ったら知り合いにそれが広まるとか。 そんな環境で育ったからか、そういった女性のことについては隠さないと、とずっと思っていました。
きっかけは友人が誘ってくれたあるプロジェクト
結構前に、ソフィさんがやっていた「NoBagForMe」というプロジェクトがあって、それに友人が誘ってくれたんです。 最初誘われたときは、「なんてそんな…恥ずかしいことをするの!」と思っていたのですが、一回打合せに行ってみたんです。 その時に、女性の生理をもっと社会全体がサポートできるようにしたい、と語っていたのが男性で。 それにカルチャーショックを受けて、その場で大号泣してしまったんです。 ちょうどその時くらいから、会社のために、ライバーのために働いてくれる女性が増えてきて、社員を数人ではありますが抱えるようになっていました。 それに加え当時の私は、生理不順で、ピルも飲まず、そもそも自分自身の身体を何も知らない状況でした。検査もしたことがなくて。体調を壊してしまった時もありました。 その時に、「あ、もうこれは社員を抱える者として、社員が少しでも働きやすい環境を作るためには、女性の身体や悩みについてちゃんと知っておかないと。」と思ったんです。 そこから、自分で色々調べたり、婦人科の先生に連絡してアポ取って、監修していただいたり。 その時に、今社員の健康診断をお願いしているクレアージュ東京 レディースドッククリニックさんのことも知ったんです。
貴社の女性社員様は、2021年より女性専用健診施設「クレアージュ東京レディースドッククリニック」にて通常の健康診断に加え、女性に必要な「YOU健診」(婦人科、乳がん、大腸がん検診)を会社負担で受診していますが、そのようにした理由を教えてください。
私が女性だからかもしれないですが、女性の疾患は痛みとかもなく分かりづらいと思うので、婦人科や乳がんの検査はプラスして調べた方が健康的に働けるのであれば、そうした方がいいと思いました。 今はないですが、今後もし男性社員が「女性だけそういう健診の補助が出てずるい!」という声が出た時には、女性の身体のことを知ってもらういい機会になるなと思いますし、 「男性にももっとこうしてほしい!」という意見があるのであれば、その意見を聞くいい機会だなと思います。 実は昔は、睡眠時間は削ってなんぼ!と思って働いていた時期もあります(笑)。 色々な人の意見を取り入れながら、自分でも勉強しながら、自分が思う「モテ」のためには健康が必要だ、と思っています。 それを社員のみんなにも届けていきたいし、ちゃんと検査を受けてほしいなと思いました。
YOU健診の費用補助の他に、社員様や女性の方の健康促進に向けた会社としての支援を行っていますか?
最近、ピルの費用補助の導入をしました。 ただ、私が全員にピルを強要すると、飲まなきゃいけない…という気持ちになってしまったり、人によっては色々な状況があると思うので、私は誰がその制度を利用するかは知らないようにしています。 ただ、ピルを飲んだ自分の体験とか、想いは長文のメッセージにして社員に届くようにしています。
働く女性として、会社を起業された立場として。 菅本様は働く女性の健康経営について必要性を感じますか?
はい、絶対的に必要だと思っています。一人ひとり、自分の身体の悩みは誰にでも言えることではないと思うんです。 クレアージュ東京で健診に行った時に先生に相談したりとか、ピルを処方してもらう時に先生に相談したりとか、 会社のメンバーではない別の方に相談できる場を用意したいと思っていたので、良かったなと思っています。
女性特有の症状や疾患についての施策を 会社に導入する際の障壁や課題があれば教えてください。
今の所、この人数感ということもあり特に障壁はないです。 最終決定する私が「やる!」って言っているんだから、やるよね、という感じで。 特に健診なんて、自分の身体を知る、ということですし、絶対大事なので絶対行ってください!と社員には言っています(笑)
HUGYOUプロジェクトにご賛同いただいたお気持ち、 想いをぜひお聞かせください。
私が運が良かったな、と思うのが、私が女性の身体を知ることが恥ずかしいという環境で育ってきて、上京してきてたまたまバリバリ働いて、たまたま生理不順で、PMSに悩んで、たまたま知人に色々な活動をしている人がいて、誘ってもらって、知ることができて、自分もピルを飲むという選択肢を選ぶことができたり。 身体の健康もそうですが、心も健康になって、仕事も魔法がかかったように色々と変わったんです。 やっぱり、上に立つ人が女性の身体の悩みや、課題を実感していないと、説明ができないと思うんです。 私だけがラッキー!で終わってしまうと、会社のためにもチームのためにも社会のためにもならないなと思ったのでこういった活動が少しでも広まっていくといいなと思い賛同を決めました。