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日本人女性の中で最も罹患(りかん)数の多いがんである乳がん。※1 年間約9万人が発症するといわれています。
特に、乳がんは30代から急増し、45歳で発症率がピークに達するといわれており、仕事・家庭・プライベ―トに忙しい年代を直撃するがんであるといえます。
※1 国立がんセンターを元に作成。
乳がんの10%は遺伝によるものという研究結果があります。
つまり、残りの90%、ほとんどの乳がんが遺伝に関係なく発症しているのです。自分の家系に乳がん経験者がいなくても、注意が必要です。※2
※2 乳がん.jp(アストラゼネカ)を元に作成。
乳がんは、出産の回数が少ないほど発症のリスクが高くなります。
さらに、初潮が早いほど、初産年齢が高くなるほど、また閉経年齢が遅くなるほど乳がんの発症リスクが高いという研究結果もあります。現代女性のライフスタイルが乳がんの発症リスクを高める要因になっていると言えます。※3
※3 国立がん研究センター「生理・生殖要因と乳がん罹患の関連について」を元に作成。
年代別に推奨される検査は異なります。 自身の年代に合わせた検査項目を選んでいきましょう。
検査時間 約15分
ゼリーを塗った乳房の上からプローブという小さな器具をあてて、反射波を画像化して乳房内を調べる検査です。 超音波とは人の耳に聞こえない程に高い周波数の「音」ですので、放射線を使用しておらず、被ばくもありません。「しこり」の診断を得意としており、手で触ってもわからないような数mmのしこりを見つけることができます。 乳がんだけでなく、良性疾患である嚢胞(のうほう)や線維腺腫の診断にも用いられます。妊娠中の方や、授乳中の方はマンモグラフィではなく、乳房超音波(エコー)検査を受けましょう。また20-30代の方をはじめ乳腺の割合の多い方にもおすすめです。
乳腺外科や人間ドック等で受診できます。
検査時間 10分
乳房専用のX線撮影(レントゲン)で、乳がんの初期症状である微細石灰化の発見が得意です。 乳腺を拡げた状態で撮影するために、乳房を2枚の板で固定(圧迫)し、左右それぞれの乳房に対して左右斜め方向や上下方向からX線写真を撮ります。乳房をできるだけ薄く拡げることで、病変をより鮮明に写し出すことができるだけでなく、放射線被ばくを少なくすることもできます。 乳房を挟む際の痛みには個人差がありますが、乳房の大きさにかかわらず、乳腺の割合の多い方のほうが痛みを感じるようです。 月経前の1週間くらいは、乳房が張って痛みを強く感じることがあります。乳房がやわらかい状態になる、月経開始後10日目くらいに検査を受けることをおすすめします。
セルフチェックで分かるのは一般的に2~5cmのしこりです。 一方、マンモグラフィでは、乳房超音波微細石灰化から、乳房超音波(エコー)では、触ってもわからないような数mmのしこりから 日ごろのセルフチェックに加え、定期的な検査を受診することをおすすめします。
より正確な診断のためには乳房超音波(エコー)とマンモグラフィの併用が理想ですが、いずれか一つを選択する場合は、個人の乳腺の割合によって推奨される検査が異なります。過去に医療機関で検査を受け、いずれかを推奨されたことがある場合は、そちらの検査を受けましょう。どちらを受ければ良いかがわからない場合は、年齢がひとつの目安になります。
を推奨します。翌年以降、どちらの検査がご自身に向いているかが気になる方は、検査時にスタッフに相談することをおすすめします。
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